特集ニュース一覧左利きがアイデアを生む!?![]() 左手用のマウスでパソコンを操作する山田さん(右)とアドバイスする浦上さん
メモ、食事に左手の効用 専用商品にも注目新しいアイデアの呼び水として、企画会議で利き腕ではない左手でメモを取ったり、食事の際に左手を使ってゆっくり食事をしたりするなど、今年に入って「にわか左手」派が登場してきた。 化粧品やペット商品、女性の下着などの企画や販売を手がける「シルキースタイル」(本社・東京都港区)は、新鮮なアイデアを生み出していくため、企画会議に左手を使う奇抜な手法を今年2月から取り入れている。 経営者の山田奈央子さんは、「契機は、今年1月20日に左利きのオバマ大統領が就任したこと。心に響く演説は、左利きであることが関係しているのでは――と、左手を使うことに興味を持った」と話す。 じゅうたんを敷き詰めたフロアで、腹ばいになって行う会議。女性向けの新商品のイメージが左手で次々とノートに描かれていく。 最初は、パソコンのマウスを左手で操作することから始めた。右手でメモを取れるなど作業が効率化し、「肩こりが軽減されたような気がする」のだという。 商品を企画するには、創造力や発想力が大切。利き腕ではない左手でメモを取ることで、全身をフル稼働させているような気分になり、意識が変わったとも。 山田さんは、働く女性200人が会員となっている女性キャリアデザイン協会を運営。活動的な30代、40代前後の女性向けの勉強会も主宰している。そこで知り合った人にも「左手を使う効用」を伝えている。 山田さんの友人で、ワンピースのオーダーメードを手がける「プライベートローブ」(同渋谷区)の経営者・佐藤かおりさんは、「左手で食事をすると、普段の慌ただしさを忘れ、ゆったりとした気分になれる」と感想を語る。 左利き専用商品を扱う菊屋浦上商事(神奈川県相模原市)の浦上裕生さんは、今年に入って、ちょっとした異変を感じている。 「どうやったら左利きになれるのか」「左手をもっと活用するアイデア・道具を教えてほしい」との問い合わせが増えているのだ。自ら左利きの浦上さんは、左手をアピールするため、仕事仲間らで左利きだけの草野球チームの結成を目指している。 企業の福利厚生を支援する日本ベネフィットマネジメント(東京・新宿区)の業務部長・平野真一郎さんは、「験を担ぐ時には左手を使うことが多い」と話す。 また、「草食系男子『お嬢マン』が日本を変える」(講談社)などの著書があるマーケティングライター・牛窪恵さんは、「時には左手でモノをつかんだり、メモを取ったりすることは、一方向からだけではなく別方向から見るなど、意識を変えるためのスイッチになるのではないか」とコメントしている。 (2009年8月11日 読売新聞)
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